佐藤琢磨が6位!2007年F1カナダGP決勝
2007年06月11日
2007年F1第6戦カナダGP決勝は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがデビュー6戦目にして初優勝をポールtoウィンで飾った!2位にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入り、3位にはウイリアムズのアレクサンダー・ブルツが入った。
そしてスーパーアグリF1は、佐藤琢磨が気合の走りで6位入賞3ポイントをゲット。アンソニー デビッドソンは途中で予定外のピットインなどあり11位だった。
前戦のモナコGPは静かだったが、今回のカナダGPは大荒れのレースとなった。合計4回ものセーフティーカーが入り、各チームの戦略も何もかもがバラバラになり、得をしたドライバーと損をしたドライバーに分かれてしまった。
そんな中、佐藤琢磨は最後のピットインで損なドライバーとなりかけたが、自力でトヨタとマクラーレンをオーバーテイク!見事6位入賞を果たした。
ほんと最後は痺れました。2回目のピットインとセーフティカーが重なりルール上給油が出来ずにまさかの3回目のピットイン。これでポイント圏内どころか3位表彰台にまでなれた可能性からポイント圏外へ。
最後にツキがないとがっかりしたが、ラスト数周で佐藤琢磨が魅せてくれました。前を行くトヨタのラルフどころか、その前のマクラーレンのアロンソまでをもコース上にてオーバーテイク!前の2台がグリップダウンの大きいソフトタイヤだったこともあるが、あのオーバーテイクには根性を見た(笑
特にアロンソの時は、国際映像もオンボードカメラで中継。(ラルフの時、フジテレビはCM中だった)マクラーレンのスリップストリームから抜け出して、アウト側からアロンソに並びかける佐藤琢磨。しかし横にまで並べない。エンジンで負けてるとは思えないので、これがMP4-22とSA07の空力性能の差か?と思うくらい最後伸びなかったが、ブレーキングでアロンソに競り勝つところを見せてくれた。
今回のレースで、時代はハミルトンを必要としているのかと思えた。もちろん新人離れしたハミルトンの速さやレース運びは凄いのだが、これだけ荒れたレースなのにハミルトンには何の影響も無かった。強いて言えばセーフティカー導入で2位とのマージンが無くなったことくらいか。中継でも言っていたが、これはミハエル・シューマッハー全盛期の時と同じで勝手に周りが脱落していくようだった。
アロンソも焦りを感じているのか、今回のレースでもあまり乗れていなかったように見えた。モナコGPで復活したかと思ったが、いまだブリヂストンタイヤに慣れないのか?
たしかにアロンソも1回目のピットとセーフティカーが重なり、ペナルティ覚悟で給油をしなくてはならなかったという不運はあったが、それを除いてもあれだけ1コーナーでミスを連発するとは・・・
フェラーリもなんか覇気が感じられない。予選でライバルに先を越されているだけならまだしも、決勝でもなんかパッとしない。マッサはまさかの信号無視で失格。ライコネンは相変わらずマシンを乗りこなせない模様。アロンソ同様ブリヂストンタイヤに慣れないのか?
このままでは新人ドライバーにあっさりチャンピオンを持っていかれるぞ!
しかし今回のレースでいちばんガッカリだったのがハイドフェルド。たしかに2強に割って入っての2位表彰台はすばらしいのだが、あのセーフティカー後の再スタートはひどすぎた。チームから無理をせずに2位キープの指示が出ていたのならしょうがないが、そうでなかったのならハイドフェルドは優勝する気が無いのかと聞きたい。たとえ抜けなくても再スタート時にハミルトンにプレッシャーを与えるくらいでないと、ハイドフェルドは仕掛けないと次回からハミルトンに見下されちゃうよ。
私としてはBMWザウバーにも優勝争いに加わってもらって3チーム3つ巴の争いになってもらいたいのだが・・・頑張ってハイドフェルド!
BMWザウバーといえば大クラッシュをしたクビカが、なんとほとんど無傷で無事とのこと。いやいや一安心です。
一時は骨折という情報でしたが、どうも捻挫だけで済んだようです。
しかし次戦のアメリカGPの出場はまだ微妙とのこと。
F1カナダ・グランプリ 日曜日決勝
ジル・ビルヌーブ・サーキット 4.361km×70周=305.270km
1 L.ハミルトン マクラーレンMP4-22・メルセデス 70周 1:44'11"292
2 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1.07 70周 4"343
3 A.ブルツ ウイリアムズFW29・トヨタ 70周 5"325
4 H.コバライネン ルノーR27 70周 6"729
5 K.ライコネン フェラーリF2007 70周 13"007
6 佐藤琢磨 スーパーアグリSA07・ホンダ 70周 16"698
7 F.アロンソ マクラーレンMP4-22・メルセデス 70周 21"936
8 R.シューマッハー トヨタTF107 70周 22"888
9 M.ウェーバー レッドブルRB3・ルノー 70周 22"960
10 N.ロズベルグ ウイリアムズFW29・トヨタ 70周 23"984
11 A.デイビッドソン スーパーアグリSA07・ホンダ 70周 24"318
12 R.バリチェロ ホンダRA107 70周 30"439
J.トゥルーリ トヨタTF107 58周 DNF
V.リウッツィ トロロッソSTR02・フェラーリ 54周 DNF
C.アルバース スパイカーF8-VII・フェラーリ 47周 DNF
D.クルサード レッドブルRB3・ルノー 36周 DNF
R.クビカ BMWザウバーF1.07 26周 DNF
A.スーティル スパイカーF8-VII・フェラーリ 21周 DNF
S.スピード トロロッソSTR02・フェラーリ 8周 DNF
J.バトン ホンダRA107 0周 DNF