スーパーアグリF1も参加「2006 Honda F1 日本グランプリ記者会見」
2006年10月04日
10月3日に行われたホンダの日本グランプリ記者会見に、ホンダエンジンを使用するスーパーアグリF1の3人も参加。
鈴鹿に向けての意気込みを語った。
以下、スーパーアグリF1プレスリリースより、意気込みのほどをどうぞ!
鈴木亜久里チーム代表のコメント
ここまで今シーズンを振り返って
「第1戦にバーレーンGPにクルマを持っていくということを目標にしてここまで来ました。普通のチームの場合は冬の間にテストをして、クルマを仕上げていきますが、私たちのチームの場合は、昨年11月チームを作ると発表してから3、4カ月の間に、人を集め、クルマを作り、仕上げてきました。この1年はあっという間でした。最初はクルマもほかのチームより6、7秒遅い中でやってきましたが、イタリアGP、中国GPの前のテストと本戦を経て、ある程度F1カーになってきました。クルマもアップデートして鈴鹿に臨みたいですが、こうして自分たちにとって一番大切な鈴鹿に戻ってくることができました。やれることはやってきたし、ここまで鈴鹿のためにやってきたといっても過言ではないありません。ドライバーには大変なシーズンになったと思います。それでも、ドライバーは文句言わずについてきてくれたし、スタッフにも感謝の気持ちでいっぱいです。自分の名前のついたチームが鈴鹿を走ることに対しては、日曜日にスタートする瞬間、どんな気持ちになるか分からないですが、自分たちのチームを応援してくれるファンもいっぱい来るだろうし、鈴鹿のファンの前でスーパーアグリのF1カーが走れることをとてもうれしく思っています」
佐藤琢磨のコメント
ここまでシーズンを振り返って
「去年の11月にチームが立ち上がり、最初は4人でスタートして、ここに来るまでの11ヶ月で135人になりました。そういう限られたリソースの中でここまでよくやってきたと思います。だから、チームの団結力はすごく固いと思います。僕もF1で走ってきた自分の経験をこのチームのために生かして、できることはすべてやってきました。最初はクルマも用意できていない状況の中で、まわりからたくさんのサポートをもらったり、苦労があったりしながらバーレーンで始まりましたが、先日の中国GPではマシンが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるまでになった。僕自身も一人二役の気持ちで、チームとドライバーが一体となってここまでやってきたと思います。」
鈴鹿の印象
「僕の中では、鈴鹿はF1グランプリの一戦というより、鈴鹿のすべてがF1ということがあります。自分が初めてレーシングカーを見たのも鈴鹿、レーシングスクールに入ったのも鈴鹿でした。毎年思い出深いレースが多かったです。今年はホンダエンジンを積んだ4台で、ひとつでも前もポジションを目指していきたいです。ここまで蓄積してきたエネルギーをすべて鈴鹿にぶつけたいと思います」
鈴鹿での順位の目標
「開幕当初からテールエンダーで来ましたが、トップとのタイム差が縮まってきています。具体的に何位というのは難しいですが、前回の中国ではほかのチームといいレースができたので、ひとつでも上のグリッドからスタートしてひとつでも上を狙うしかないと思います。」
チームメイトについて
「左近選手は弟のように感じますね。F3の頃に同じレースに出たことがあるのですが、僕がF1に上がってからは、左近選手はヨーロッパで走り始めて、日本のフォーミュラ・ニッポンで走ってからは『すごい若手が出てきた』と注目されていました。こうしてF1のチームで一緒に走るとはその時は夢にも思っていなかったです。サードドライバーとしてチームに入ってきた時に、積極的にコミュニケーションを図ってチームに溶け込もうとしていてすごく頼もしく感じたし、走ってもタイムも出してきます。日本人のドライバーとして一緒に世界で戦っていこうというには頑張れそうなドライバーです」
山本左近のコメント
ここまでシーズンを振り返って
「シーズンの途中からスーパーアグリF1チームに参加して、ドイツGPからSA06とともにデビューでしました。なかなかうまくいかないレースが続きましたが、前に進もうということだけを考えてここまでやってきました。中国GPで初めて完走することができ、鈴鹿の前にいいステップを踏めたと思いますし、いまは一生懸命やりたいということだけ思っています」
鈴鹿の印象
「僕も鈴鹿で初めてF1を見て、鈴鹿のカートスクールに入ってレースを始め、フォーミュラスクールに入り、F1ドライバーとして鈴鹿に帰ってくるということを目標にレースをやってきました。チームと一丸となって、いままで培ってきたものを鈴鹿にぶつけたいと思います」
鈴鹿での順位の目標
「鈴鹿での具体的なリザルトということでは、僕にとってはまずは完走することが大事だと思っています。その中でひとつでも上でフィニッシュできるように頑張っていきたいと思っています」
チームメイトについて
「琢磨選手のことはすごく大きなお兄さんという感じです。ドライバーとして速いですし、いま何をしなければならないかが明確に見えています。琢磨選手から得ることも多くて、もっといっぱい吸収していきたいと思っています」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)