「Honda Racing Thanks Day」に鈴木亜久里代表とドライバーが参加
2006年11月26日
11月23日にツインリンクもてぎで行われたホンダレーシングサンクスデイに、スーパーアグリF1チームの鈴木亜久里代表とドライバー・佐藤琢磨と山本左近とアンソニー・デビッドソンが参加した。
そのイベント前にプレスルームで開かれた取材の席で、鈴木亜久里代表は来週のバルセロナテストにはホンダのRA106を借りて走るとコメント。ただいま製作中のSA07が、SA06Bと足回りから何から全部変わるから、そのほうがいいとのこと。
またSA07のデビューは、2月になる予定だということです。
資金集めのほうも、今はお金ないけど順調には集められてるかな?と発言(笑
ファンとしては、新車が開幕戦までに間に合い、テストも十分にこなせた状態で、来シーズンがスタートできるように願ってます。
以下、スーパーアグリF1プレスリリースより。
Hondaが参戦・サポートする2輪と4輪のライダー・ドライバーを集めて、1年間応援してくれたファンに感謝する恒例のイベント『Honda Racing Thanks Day』が11月23日(祝)、ツインリンクもてぎで開催された。SUPER AGURI F1 TEAMからは、鈴木亜久里代表、佐藤琢磨、山本左近が参加。トークショーやドライバーサイン会でファンとの交流を深めた。また、メインイベントでは、2万6500人のファンの前で、佐藤琢磨がMcLAREN HONDA MP4/5に乗り、日本人初のF1フル参戦ドライバー・中嶋悟氏が操るLOTUS HONDA 100T、IRLインディカー・シリーズに参戦している松浦孝亮操るRALT HONDA RH-6-84(F2)など往年の名車とともにスーパースピードウェイ(オーバル)をデモンストレーションラン。イベントの最後にも佐藤はSA06に乗り、アンソニー・デビッドソンがドライブするHonda Racing F1 TeamのRA106、松浦がドライブするスーパーアグリ・パンサーレーシングのインディカーとともにスーパースピードウェイを高速走行。Hondaエンジンのエキゾーストノート三重奏でファンを魅了した。
鈴木亜久里チーム代表
「まずはスタッフ全員、そして日本GPやシーズンを通して応援してくれたファンに感謝したい。今シーズンは終わったが、チームのスタッフ全員が頑張ってきた成果がブラジルでのクルマに表われたと思う。中国GP前のシルバーストンのテストでは、イギリスGPの予選タイムから5秒縮めることができたし、1レースごとに強くなってきた。一体感もさらに出てきて、努力が形になってきたという感じだ。これから自分たちがやらなければいけないのは、参加することではなく上を目指すことで、来年のクルマも開発の方向性は外していないし、間違いなく良くなると思っている。ホンダともいろいろなことができるようになればいいと思っている。来年に向けては、今年と違っていろいろな準備ができるので、早いうちにポイントを獲りたいし、表彰台に上がりたい。来年はアンソニーがレースドライバーとして走るが、上を目指すという気持ちで戦ってほしいし、そういうクルマを渡してあげたいと思っている」
佐藤琢磨
「今シーズン応援してくれたファンに感謝の意を表したい。今シーズンはスタッフが徹夜続きで頑張ってくれて、最初はトップから5、6秒遅れていたタイムが最終戦のブラジルGPの時には2秒離れずに走ることができたのは本当にうれしかった。最後にトップ10フィニッシュを達成できたし、1年目のチームとしては驚異的な成績だったと思う。ただ、参加しているだけというのはもう卒業で、来年はしっかりレースをするという観点から見たら厳しいシーズンになると思うが、プレッシャーをいい方向に変えていきたい。クルマも速くなってきているし、乗りやすくなっているので大丈夫だと思う。来年、アンソニーと仕事するのはとても楽しみで、お互いにプッシュしていきたい。彼はF1でのレース経験は少ないが、この世界で長い間経験を積んできているし、F1マシンを走らせるということでは誰よりも知っていると思う。彼は気さくで仲もいいし、そういうドライバーと一緒に戦えるというのは楽しみだ」
山本左近
「ドイツGPからレギュラードライバーとして参加してきたが、常に前を向いて100%の力で走って少しでも前に行くように頑張ってきた結果、ブラジルGPでチームのスタッフと喜べ合えるような素晴らしい結果を出せたので、この7戦はまさにチームと一緒に戦ってきた感じだ。ブラジルGPでレース中のベストラップが7位になったことやセクター2のタイムが2番目だったことについては、チームのエンジニアも何でウチのクルマがこんなに速いんだと驚いていたが、あの時はセッティングもすごく細かく詰めていったし、鈴鹿での反省点から決勝でも速いクルマを目指そうとエンジニアとともにやってきた。ベストラップが出たのは前方がクリアになった中盤で、タイヤの状況に合わせたセットアップができたと思う。非常に高いレベルの中でひとつでも上のポジションでレースをフィニッシュできたこと、コンマ1秒でも速いタイムで走ることができてうれしい」
アンソニー・デビッドソン
「来シーズンは自分にとっては初のフル参戦になるので、今はとてもエキサイトしている。とはいえ、現実的なレベルでは、まずポイントを獲ることが大事だと考えている。琢磨と一緒に走ることについてはちょっと変な感じだ。ただ、お互いが相手についていろいろ知っているし、来年一緒に走ってみてどんな結果が出るか、楽しみにしている。また、先日ファクトリーを訪問したが、とにかくスタッフの熱心に働いている姿勢に印象付けられて、彼らの意気込みがひしひしと伝わってきた。ブラジルGPでフィニッシュしたのも全員の努力の賜物だと思う。自分にはテストドライバーとしての経験があり、開発に日々かかわってきたので、スーパーアグリというこれから上を目指すチームでノウハウを生かしたい。今後SUPER AGURI F1 TEAMのドライバーとして僕が集中してやらなければいけないのは、エアロダイナミクスの開発、そして自分としてはタイヤをブリヂストンに履き替えることになるので、うまくアジャストして使いこなすことだ」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)