最終日は佐藤琢磨。スパ・フランコルシャン合同テスト3日目
2007年07月14日
スパ・フランコルシャンF1合同テスト最終日。にわか雨というコンディションの中、佐藤琢磨が99周を走行し1分48秒610のタイムで11台中9位だった。
この日は、いいシャシーバランスを見つけることと、新しく舗装された路面に対してのタイヤ性能のチェックが行なわれたようです。
99周は全チーム最多の周回で、多くのデータを収集できた模様。雨も降ったので、もしベルギーGPでも雨が降ったとしても慌てることが無いよう練習になったのでは?
以下はスーパーアグリF1プレスリリースより。
スパ・フランコルシャン合同テスト3日目
日付:2007年7月12日
テスト期間:3日間
ドライバー:佐藤琢磨
シャシー:SA07-05
走行周回数:99周
最速ラップタイム:1分48秒610
順位:11台中9位
天気:にわか雨
気温:13-15℃
コース路面温度:21-27℃
テスト合計周回数:220周
テスト合計走行距離:1540.9km
SAF1最速ラップタイム:1分48秒287(ジェームズ・ロシター テスト1日目)
佐藤琢磨がスパ・フランコルシャンで開催された3日間の合同テスト最終日を締めくくった。今日の主な課題は、いいシャシーバランスを見つけることと、改修されたサーキットでブリヂストン・ポテンザタイヤがどのような反応を見せるかを理解することだった。
ジェームズ・ロシター
「ぼくはテスト1日目の午前中にコントロールシステムの評価を行い、午後にはロングランに集中して、スパのコースでのタイヤの様子を見た。この日はトラブルも発生せず、マシンのバランスもいい感じだった。ラ・ソースのヘアピンは改修されてよくなったと思うし、バスストップシケインは完全に逆方向になって、新たなチャレンジとなった。路面のアンジュレーションが変わったのもおもしろいと思う。このような変更点が9月のレースにどのような影響を及ぼすのかが楽しみだね」
アンソニー・デビッドソン
「改修された新しいスパを走るのは初めてだったけれど、とてもいい印象だった。残念ながら、ぼくが走行を担当した日は天気がよくなかったが、いずれにしてもレースが雨になる可能性は高いので、エクストリームウェットとウェットタイヤの両方でいいマシンのバランスを見つけることに集中した。ドライ走行は少なかったが、その分、電子制御関係の作業を進めることができたので、テストの成果には満足している」
佐藤琢磨
「とても興味深い日だった。天気は安定しなかったけれど、午前中は湿ったコースで、その後、にわか雨が降っただけだったので、かなりの距離のドライ走行を終えることができた。タイヤの作業と空力分析に集中的に取り組んだが、新しい電子制御システムの評価も行うことができた。今日はやることが多く、かなりの量のデータを収集することができた。サーキットはとてもよく改修されていると思う。路面も再舗装されてグリップが少しよくなっているし、新しいバスストップシケインは減速してブレーキを強くかけなければならないので、その手前でのオーバーテイクやレースのチャンスが増えるだろう。ピットレーンの入り口はかなり狭いけれど、他の変更点はとても安全なようだ。グランプリまでにこのような点を検討すれば、いいレースが期待できると思う」
グラハム・テーラー スポーティングディレクター
「9月のレースに先駆けて、この素晴らしいサーキットでいいテストを行うことができた。SAF1チームの3人のドライバーは、それぞれかなりの走行距離をこなしているが、スパ特有の天候が我々の計画を妨げる要素となった。シルバーストンのレースの前にテストを行っていなかったため、SUPER AGURI F1 TEAMにとっては、今回のテストでベルギーGPに備えた基本的な準備作業を行うのは必要不可欠なことだった」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)