2007年F1日本GP決勝
2007年10月01日
2007年F1第15戦日本GP決勝は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を飾った。2位にはルノーのヘイキ・コバライネンが入り、3位にはフェラーリのキミ・ライコネンが入った。
そしてスーパーアグリF1は、佐藤琢磨は15位、アンソニー・デビッドソンは残念ながらリタイアとなった。
スパイカーの山本左近も完走し12位と健闘。
雨の中始まったこのレース。佐藤琢磨は1コーナーで前車が見えず追突、フロントウィングとノーズを破損。それが無くても厳しいレースでした。デビッドソンはトラブルでストップしリタイアとなり、スーパーアグリF1チームの2年目の母国GPは、残念な結果に終わりました。
レースの方はセーフティカー先導のスタートとなり、スローな周回がレースの1/3近く続くことに。そんな中、フェラーリの2台がスタートしてすぐピットインしタイヤ交換。テレビ解説では、フェラーリはスタンダードウェットタイヤで勝負に出るも走れないと判断し、エクストリームウェザータイヤに交換したと解説。
しかし後の情報では、エクストリームウェザータイヤ装着が限定でスタートするよう決められていたのに、チームが知ったのはレーススタート後だったらしく、失格になるかもしれないとタイヤ交換をしたようだ。
どちらにしても、これで優勝争いはマクラーレンの2人に絞られた。
長いセーフティカーランが続いたが、ようやくレーススタート。するとハイドフェルドが1コーナーでコントロールを失いバトンと接触。せっかくの上位スタートだったバトンは、この接触でフロントウイングを破損し緊急ピットインするはめに・・・
雨の状況が激しく視界ゼロでのドライビングに、このような接触があちこちに。チャンピオン争いの2人も同様に、アロンソがベッテルと、ハミルトンがクビカと接触しスピン。この両者の接触が明暗を分けた。
ハミルトンは無傷であったのに対し、アロンソはマシンにダメージを受けペースが上がらなくなっていた。そしてアロンソは、ヘアピンでまさかの大クラッシュ。本人は大丈夫だったが、ノーポイントに終わる最悪の事態に。
セーフティカーが2回目の出動。ここで更なるドラマが!
セーフティカー先導中に、なんと2位を走る健闘を見せていたレッドブルのウェーバーに、さらに大健闘の3位を走っていたトロロッソのベッテルが追突。表彰台圏内の姉妹チームがまさかの同士討ちとなった。
セーフティカー解除となりレース再開後は、遅ればせながらライコネンが見せ場を作る。100Rのアウトから前を行くクルサードを狙っている様子。そして一気にヘアピンの進入でインをさした。3位まで上がると2位のコバライネンを狙うも、ファイナルラップまでコバライネンが、必死の抵抗で2位を死守した。
コバライネンは、ここ富士で初表彰台をゲット。
さらにファイナルラップでは、マッサとクビカが互いにコースアウトしながらのサイド・バイ・サイドバトル。最後はマッサが前でフィニッシュ。
途中に接触・スピンがあったが、ハミルトンが落ち着いた走りでポールトゥウィン。これでチャンピオン争いに俄然有利となった。
しかし雨のレースも見ごたえあるが、富士のメインストレートでのバトルを期待していただけに、今回は晴れて欲しかった・・・
F1日本・グランプリ 日曜日決勝
富士スピードウェイ 4.563km×67周=305.721km
1 L.ハミルトン マクラーレンMP4-22・メルセデス 67周 2:00'34"579
2 H.コバライネン ルノーR27 67周 8"377
3 K.ライコネン フェラーリF2007 67周 9"478
4 D.クルサード レッドブルRB3・ルノー 67周 20"297
5 G.フィジケラ ルノーR27 67周 38"864
6 F.マッサ フェラーリF2007 67周 49"042
7 R.クビカ BMWザウバーF1.07 67周 49"285
8 A.スーティル スパイカーF8-VII B・フェラーリ 67周 60"129
9 V.リウッツィ トロロッソSTR02・フェラーリ 67周 80"622
10 R.バリチェロ ホンダRA107 67周 88"342
11 J.バトン ホンダRA107 66周 DNF
12 山本左近 スパイカーF8-VII B・フェラーリ 66周 1Lap
13 J.トゥルーリ トヨタTF107 66周 1Lap
14 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1.07 65周 DNF
15 佐藤琢磨 スーパーアグリSA07・ホンダ 65周 DNF
R.シューマッハー トヨタTF107 55周 DNF
A.デイビッドソン スーパーアグリSA07・ホンダ 54周 DNF
N.ロズベルグ ウイリアムズFW29・トヨタ 49周 DNF
S.ベッテル トロロッソSTR02・フェラーリ 46周 DNF
M.ウェーバー レッドブルRB3・ルノー 45周 DNF
F.アロンソ マクラーレンMP4-22・メルセデス 41周 DNF
A.ブルツ ウイリアムズFW29・トヨタ 19周 DNF