2007年F1イタリアGP日曜日決勝レース後のコメント
2007年09月11日
F1イタリアGP3日目の決勝レース後のコメントです。佐藤琢磨のブレーキトラブルは、フォーメーションラップ前から起こっていたようです。セーフティカーがなければリタイアになっていたかも?
デビッドソンは、重いタンクでも十分な速さがあったが、軽くなるにつれ厳しい状況だったようです。
このレースも完走率が高かったため、どちらにしてもポイントは遠かった。
以下はスーパーアグリF1プレスリリースより。
2007年イタリアGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
16位 走行周回数:52周 最速ラップタイム:1分25秒116(46周目)
アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
14位 走行周回数:52周 最速ラップタイム:1分24秒669(49周目)
T-Car SA07-04
天気:晴天(湿度34.9% - 47.1%)
気温:最低28.0°C 最高 29.7°C
コース路面温度:最低 25.1°C 最高40.2°C
イタリアGPは、SUPER AGURI F1 TEAMにとっては難しい週末となった。今日の決勝レースのスタートでは、アンソニーも琢磨もクリーンに集団から抜けることができたが、レッドブルのデビッド・クルサードの事故でセーフティカーが出動するまでは、琢磨はブレーキトラブルに苦しみ、順位を上げることができなかった。しかし、SUPER AGURI F1 TEAMは再び2台揃ってのフィニッシュを果たすことができた。だが、中団の他のマシンも進歩しており、グリッド全体がシーズン終盤の開発段階に入っている今、小規模チームが潤沢な資金を持つチームと肩を並べてペースを上げていくのはますます困難になってきている。
佐藤琢磨
「グリッドへ向かう時も、グリッドの上でも、ブレーキペダルがとてもソフトになったように感じた。明らかに何かしらの問題が発生していたが、その時にはもうどうしようもなかった。フォーメイションラップでマシンをウォームアップしようとしたが、グリッドに戻るとフロントブレーキから火が出た。煙がたくさん出ていたので、本当に心配だった。ブレーキは心配だったが、ターン1ではいくつかポジションを上げることができた。フロントブレーキが本格的にだめになってきて、リヤホイールが頻繁にロックするようになり、マシンの操作に苦しんだ。フロントが全く噛まなかったので、止まることができなかった。そして、その結果、いくつか順位を落としてしまった。セーフティカーのおかげでブレーキをクールダウンすることができ、ある程度まで回復した。その後は、再びレースを戦うことができ、数台をオーバーテイクして、プッシュして走り通すことができた。最後のスティントでオプションタイヤのグリップもある程度よくなったので、いいラップタイムを記録することができたが、全体的にはタフなレースだった」
アンソニー デビッドソン
「スタートもまあまあよかったし、ターン1では他のマシンもかなり冷静だったが、べッテルがぼくのマシンのリヤに接触して、ディフューザーにダメージを負ってしまった。重い燃料搭載量でもマシンは好調で、ウィリアムズのブルツと、その後はフィジケラにチャレンジすることができた。その後、彼がパラボリカでミスを犯したときにオーバーテイクすることができた。彼とはいい戦いができた。おそらく、その戦いがぼくのレースのハイライトシーンだったと思う。その後、燃料が減ってくると少しスピードに苦しみ、後ろから追ってくるぼくよりも速いマシンを抑えるのが難しかったが、トヨタのラルフは最後まで抑えることができたので、それだけでも十分に満足だ」
鈴木亜久里 チーム代表
「タフなレースだったが、力は十分に発揮できたと思う。ドライバーたちもいいレースを戦った。再び2台揃ってのフィニッシュを見ることができてハッピーだ。メカニックやエンジニアたちも、今日はピットストップでいい仕事をしてくれたが、レースのペースに関しては、シーズン終盤へ向けて、マシンの改善の努力をする必要がある。難しい週末になることはわかっていたが、チームやファクトリーの全員の努力に感謝したい」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)