2007年F1ヨーロッパGP日曜日決勝レース後のコメント
2007年07月23日
F1ヨーロッパGP3日目の決勝レース後のコメントです。コロコロ変わる天候の中、佐藤琢磨は残念ながら油圧系のトラブルでリタイヤ。アンソニー・デビッドソンは粘りの走りで12位。
レース中のペースは良かったようで、結果に結び付けられなかったのが残念です。
チームとしては、大変だったでしょうがいい経験にはなったことでしょう。
以下はスーパーアグリF1プレスリリースより。
2007年ヨーロッパGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
リタイア走行周回数:19 最速ラップタイム 1分37秒401
アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
12位 走行周回数:59 最速ラップタイム 1分35秒282
T-Car SA07-04
天気:晴れ時々雨(湿度47.9% - 85.2%)
気温:最低15.7°C 最高20.7°C
コース路面温度:最低15.9°C 最高30.6°C
今日のヨーロッパGPでは天気が主役だった。レッドライトが消え、レースがスタートした直後に激しく雨が降り出したのだ。その状況から多くのリタイアが出る中、SUPER AGURI F1 TEAMのアンソニー・デビッドソンと佐藤琢磨はずぶ濡れのコースで安全な走行を続け、確実に周回を重ねていった。しかし、激しい雨のためにレッドフラッグとなり、最初のスタートの35分後に、セーフティカーに先導されてレースは再スタートを切った。残念ながら、油圧系のトラブルが発生した佐藤琢磨をチームは19周目にリタイアさせなければならなかったが、アンソニーは走行を続け、再び降り出した雨の中でこの過酷なレースを12位で完走した。
佐藤琢磨
「ドライタイヤで雨の中を走ることになったが、スタートは本当に楽しかったよ。いくつもポジションを上げることができて、その周の終わりには10位を走っていた。しかし、ドライタイヤで走り続けるには雨が強くなりすぎたので、次の周回にピットインしたのだけれど、その後、レッドブラッグが出てしまった。再スタートでも、ぼくたちはまあまあのスピードのようだったが、残念ながら油圧系のトラブルが発生して、ぼくはレースをリタイアすることになった。本当に残念だ」
アンソニー デビッドソン
「天気のせいでコースが大混乱になった、厳しい1日だった。どのタイミングでどのタイヤを装着すればいいのか判断が難しかったが、ドライではホンダよりスピードが速く、ルーベンスと11位と12位を争ういいファイトができた。その戦いが今日のレースで一番よかったし、本当に楽しかったよ。その後の最終スティントの展開が楽しみだったが、結局、雨に苦しまされることになった。おそらく、その時のタイヤ選択が間違っていたのだと思うが、それがレースの結果を左右するカギになってしまった。ぼくたちにはスピードがあったので、それはいい兆候だと思うが、他のドライバーたちの幸運や不運を利用することができなかったので、全体的には残念な1日だった」
鈴木亜久里 チーム代表
「最初は天候が安定しなかったために、難しいレースとなった。ぼくたちの2台のマシンはいいペースで、いいパフォーマンスを発揮していたが、最終的には油圧系のトラブルで琢磨がリタイアすることになってしまった。アンソニーは走行を続けたが、コンディションが不安定だったために、その後のレースのタイヤの選択が難しくなった。しかし、アンソニーとチームのメンバーは今日もとてもいい仕事をしてくれた。ここニュルブルクリンクの経験を今後に活かしたいと思う」