2007年F1ヨーロッパGP決勝
2007年07月23日
2007年F1第10戦ヨーロッパGP決勝は、マクラーレンのフェルナンド・アロンソが逆転優勝!今季3勝目を飾った。2位にはフェラーリのフェリペ・マッサ、3位にはレッドブルのマーク・ウェーバーが入った。
そしてスーパーアグリF1は、佐藤琢磨は残念ながらハイドロリック系のトラブルでリタイア。アンソニー・デビッドソンは、コロコロ変わる天候の中、粘りの走りで12位だった。
ものすごく荒れたレースでした。スタート直後に雨が降り始め、ドタバタの1・2コーナーでしたが、そこからもっと激しく雨が降り、各車レインタイヤに交換のためピットイン。
そんな中、トップのライコネンが、ピットレーンを飛び出しまさかのドライタイヤでのもう1周となりました。佐藤琢磨やフィジケラなど何台かは、自らドライタイヤでの走行を選択するも、すでにF1マシンでは走れない路面コンディションに。
全車レインタイヤに変えるも、続々と1コーナーでコースオフ。セーフティカーが導入されたりマシン撤去にクレーン車が出動したりする中、そのセーフティカーやクレーン車にぶつかりそうな勢いでスピンするマシンたち。レースは結局赤旗となった。
雨がやみ、日差しが出てきて再スタート。この時点でのトップは、なんとスポット参戦のビンケルホック。すぐに抜かれていったとはいえ、何かを持ってるドライバーなのかも?
変わってトップに立ったマッサ。そして逃げるマッサを追うアロンソ。最初のピットインをやり損ねたライコネンは6番手と少し後方へ。
しかし、ちょっと早めにドライタイヤにチェンジしたライコネンは、他のドライバーたちがドライタイヤに変えた頃には3番手に浮上。アロンソとテールtoノーズ状態に。マッサへのいい援護になるかと思いきや、電気系か油圧系のトラブルのためリタイヤ。ライコネンにはここで0点というのは、チャンピオンシップ争いでかなり厳しくなった。
こうなるとマッサvsアロンソの対決なんだが、マッサの方がいいペースでアロンソはなかなか近づけない状況。しかし、最後の最後でアロンソに恵みの雨が・・・
レインタイヤに履き替えた2台は、みるみる近づきテールtoノーズ状態に。ただレインでは圧倒的にアロンソが速く、マッサはこらえることが出来ず2番手に後退。そのままアロンソが優勝となった。
いやいや最後のトップ争いの接近戦を見たら、ちょっとマッサはトップ4の中でドライバーとしての技量が劣るような気が・・・
もちろん普通にドライビングしてるときは、4人とも接近した技量の持ち主なんだが、バトルになったり周回遅れや雨などで、状況が変わったときなどにマッサは弱い気がします。
さてさて今回のハミルトン。予選でのクラッシュから無傷で生還し決勝レースにも挑んだのですが、結果的にはノーポイント。デビュー以来の連続表彰台と連続ポイントは途絶えたのですが、やっぱりこのルーキーは何かを持っているドライバーですね。
まずスタート後の混乱を潜り抜け、一時は4番手まで上がってきた。これは凄いと思ったらズルズル後退。どうやら接触かなにかでタイヤがパンクしたそうだ。
その後、レインタイヤに交換するも魔の1コーナーでコースオフ。ここでリタイヤかと思いきや、なんとクレーンに助けられレース復帰。こんなのはじめて見た(笑
今のルールでは、エンジンさえ止まってなければクレーンに助けられてもOKだそうで、この出来事だけでも何か凄いものを持っている気がした!
ただ唯一失敗だったのは、約1周ほどトップから遅れていたので、ギャンブルでまだまだ路面が濡れている状況でドライタイヤにチェンジ。さすがに早すぎたためさらに後方に。
もう少し遅らせていればポイント圏内に入れたかも???まぁ今となっては解りませんが。
どっちにしてもハミルトンは、雨でもちょい濡れでも速そうです。
今回のレースも我らがスーパーアグリは、なかなかテレビに映らなかった。佐藤琢磨のリタイヤとレース序盤の魔の1コーナーに、アンソニー・デビッドソンも捕まりかけたところくらいか。
チームとしては、天候を考えながらのレースとしていい経験にはなったかな。
今回のレース、2時間6分ほどかかっているんですが、2時間ルールって変わったのかな???
F1ヨーロッパ・グランプリ 日曜日決勝
ニュルブルクリンク 5.148km×60周=308.863km
1 F.アロンソ マクラーレンMP4-22・メルセデス 60周 2:06'26"358
2 F.マッサ フェラーリF2007 60周 8"155
3 M.ウェーバー レッドブルRB3・ルノー 60周 65"674
4 A.ブルツ ウイリアムズFW29・トヨタ 60周 65"937
5 D.クルサード レッドブルRB3・ルノー 60周 73"656
6 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1.07 60周 80"298
7 R.クビカ BMWザウバーF1.07 60周 82"415
8 H.コバライネン ルノーR27 59周 1Lap
9 L.ハミルトン マクラーレンMP4-22・メルセデス 59周 1Lap
10 G.フィジケラ ルノーR27 59周 1Lap
11 R.バリチェロ ホンダRA107 59周 1Lap
12 A.デイビッドソン スーパーアグリSA07・ホンダ 59周 1Lap
13 J.トゥルーリ トヨタTF107 59周 1Lap
K.ライコネン フェラーリF2007 34周 DNF
佐藤琢磨 スーパーアグリSA07・ホンダ 19周 DNF
R.シューマッハー トヨタTF107 18周 DNF
M.ビンケルホック スパイカーF8-VII・フェラーリ 13周 DNF
J.バトン ホンダRA107 2周 DNF
A.スーティル スパイカーF8-VII・フェラーリ 2周 DNF
N.ロズベルグ ウイリアムズFW29・トヨタ 2周 DNF
S.スピード トロロッソSTR02・フェラーリ 2周 DNF
V.リウッツィ トロロッソSTR02・フェラーリ 2周 DNF