2006年F1ブラジルGP決勝
2006年10月23日
F1第18戦ブラジルGP決勝は、フェラーリのフェリペ・マッサが見事なポール・トゥ・ウインで今季2勝目を母国GPで挙げた。2位にルノーのフェルナンド・アロンソが入り2年連続チャンピオンに輝く。3位にホンダのジェンソン・バトンが入った。
プロ野球の日本シリーズが長引き、放送開始時間がわかりにくかったフジテレビ。それはさておき、今シーズンのラストレースかつ、チャンピオン争いに終止符を打つべくレース。そしてミハエル・シューマッハーの引退レースとなったブラジルGP。なかなか見ごたえのあるレースでした。
予選でまさかの燃料系トラブルで、10番グリッドスタートだったシューマッハー。実質チャンピオン争いは、日本GPでシューマッハーがリタイアした時点でアロンソに決まったようなものでしたが、最後のレースでどんな走りを見せてくれるかが楽しみでした。
レースがスタートしていきなり7番手までジャンプアップするシューマッハー。ロズベルグのクラッシュでセーフティカーが入ったが、セーフティカー明けの再スタートからフィジケラに猛アタック。無理をしなくていいルノー陣営だったが、そんなの関係ないくらいあっさりオーバーテイクされた。と思った瞬間シューマッハーのリアタイヤがバースト。丸々1周分スロー走行となり、ピットでタイヤを交換してコースに戻ったら、もうすぐ周回遅れになる最後尾まで順位を下げた。
これで限りなくチャンピオンの可能性がゼロに近かったのが、さらにゼロに近づいた。
フジテレビ実況では最後の試練とか言っていたが、これは逆に良かったことかも。確かにフェラーリが1-2フィニッシュすれば、コンストラクターズチャンピオンの可能性はあった。
しかしドライバーズチャンピオンに限っては、アロンソがリスクを取らない走りでも2位を走行。トラブルが出ない限り1ポイントも取れないってことは無い状況だった。
最後尾となったシューマッハーは、途中に燃料系かギアのトラブルで失速することがあったが、終始全開走行。たしかにドライバーとしては優勝することが1番嬉しいが、コース上で何台ものマシンをオーバーテイクするのも気分がいいモンです。
結局フィニッシュまで常に全開走行で、周りに速さを見せ付けるかのように最後尾から4位でチェッカー。見ていたファンも十分楽しめました。
母国GPをポール・トゥ・ウインを飾ったマッサも、シューマッハーを気にしなくていい状況になって集中できたと思う。
アロンソは、シューマッハーが前にいようが後ろにいようが関係なく、きっちりマシンをチェッカーまで走らせ、2年連続チャンピオン獲得。
なんかシューマッハーの速さを見せられつつ、うまくF1世代交代もできた感じでまるく収まった。
そして我らがスーパーアグリF1、あまり画面に出てこなかったが、レース中盤から驚異的なラップタイムをたたき出していた!
正直私は、鈴鹿が終わりちょっと気が抜けてましたが、チームはさらに進化していました。終始飛ばしていたシューマッハーのタイムは別として、トップのマッサとアロンソは攻めてなかったと思うが、他のマシンは全開で走っていたはず。なのに他の上位マシンとほとんど変わらないタイムをSA06Bは記録していた。
なんか最高に気分良くシーズンが締めくくれました。しかし如何せん国際映像がなかなか捕らえてくれない・・・
結果は、佐藤琢磨が今季のベストリザルトとなる10位、山本左近は16位だった。
ミハエル・シューマッハーには、いろいろ記録や記憶に残るレースを見せてもらいました。ありがとうと言いたいです。
そして来シーズン、若いドライバーたちがどんなレースを見せてくれるか楽しみです。また、スーパーアグリF1チームが、どんな活躍を見せてくれるか楽しみにしています。
アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ 4.309km×71周=307.909km
1 F.マッサ フェラーリ248F1 71周 1:31'53"751 2 1/1'10"680
2 F.アロンソ ルノーR26 71周 18"658
3 J.バトン ホンダRA106 71周 19"394
4 M.シューマッハー フェラーリ248F1 71周 24"094
5 K.ライコネン マクラーレンMP4-21・メルセデス 71周 28"503
6 G.フィジケラ ルノーR26 71周 30"287
7 R.バリチェロ ホンダRA106 71周 40"294
8 P.デ・ラ・ロサ マクラーレンMP4-21・メルセデス 71周 52"068
9 R.クビカ BMWザウバーF1.06 71周 67"642
10 佐藤琢磨 スーパーアグリSA06B・ホンダ 70周 1LAP
11 S.スピード トロロッソSTR01・コスワース 70周 1LAP
12 R.ドーンボス レッドブルRB2・フェラーリ 70周 1LAP
13 V.リウッツィ トロロッソSTR01・コスワース 70周 1LAP
14 C.アルバース ミッドランドM16・トヨタ 70周 1LAP
15 T.モンテイロ ミッドランドM16・トヨタ 69周 2LAPS
16 山本左近 スーパーアグリSA06B・ホンダ 69周 2LAPS
17 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1.06 63周 DNF
D.クルサード レッドブルRB2・フェラーリ 14周 DNF
J.トゥルーリ トヨタTF106B 10周 DNF
R.シューマッハー トヨタTF106B 9周 DNF
M.ウエーバー ウイリアムズFW28・コスワース 1周 DNF
N.ロズベルグ ウイリアムズFW28・コスワース 0周 DNF