2006年F1トルコGP日曜日決勝レース後のコメント
2006年08月28日
トルコGP3日目の決勝レース後のコメントです。佐藤琢磨は、スタートのアクシデントに巻き込まれマシンの修復に。メカニックが短時間に直しきり、レースに復帰してデータ収集のために走り続けた。
山本左近は、やっとまともにレースをすることが出来たが、1コーナーにて単独スピン。リタイアとなった。
スーパーアグリF1プレスリリースより。
2006年トルコGP 日曜日 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA06-03)
未完走 走行周回数:41 最速ラップタイム 1:30.403
山本左近 カーナンバー23 (SA06-04)
リタイア 走行周回数:23 最速ラップタイム 1:32.337
T-Car SA05-02
天気=晴天 気温=34.5-38℃ コース路面温度=37-54℃
SUPER AGURI F1 TEAMは、トルコGPでもさらなる試練に直面することになった。佐藤琢磨は素晴らしいスタートを切ったが、ターン1のアクシデントに巻きこまれ、後方からの追突でマシンとリヤタイヤに大きなダメージを負ってしまう。しかし、ピットに戻り、メカニックにSA06を修理してもらうと、琢磨は16周遅れにも関わらず、再びレースに戻った。山本左近は確実なレースのスタートを切っていたが、23周目のターン1でスピンを喫し、コースアウト。そこで彼のレースは終わってしまった。
佐藤琢磨
「チームにとっては、再びチャレンジングな週末となった。もちろん、新しいサスペンションのマシンを持ってくることになったら、予選とレースの前に十分な走行を終えることができないことはわかっていた。しかし、昨日のシャシー関連のトラブルのことを考えると、今週末はよくやったと思う。レースのスタートではターン1を抜ける間に少なくとも2、3台はオーバーテイクしたけれど、運悪く誰かに後方から突っ込まれてシャシーとリヤタイヤにかなりのダメージを負ってしまい、ピットに戻ることになった。メカニックが短時間で素晴らしい作業をしてくれたおかげで、その後、何周も遅れてしまったがコースに戻ることができた。残念ながらマシンは完全に修復されていたわけではなかったので、その後のレースも苦しむことになったが、新しいサスペンションのとても貴重なデータを収集することができた。来週はモンツァでこのマシンのテストを行うことになっているので、次のグランプリではいいレースを戦いたいと思う」
山本左近
「ここトルコでは絶対に完走したいと思っていたので、レースをフィニッシュできなかったのが残念だ。スタートは成功して、ターン1ではアクシデントも避けることができたし、ポジションもかなり上げることができた。その後もプッシュし続けて、ミナルディやトロロッソのマシンといいファイトを交わすこともできたが、残念ながら最終的にはスピンを喫し、エンジンが止まってしまい、ぼくのレースは終わってしまった。来週のモンツァのテストでは、SA06を改善する作業を続ける。まだ完走を果たしていないこともあるし、今はイタリアGPを楽しみにしたい」
鈴木亜久里 チーム代表
「今日は、ぼくたちにとってはいいレースではなかった。スタート直後、琢磨がターン1のアクシデントの犠牲になってしまったが、メカニックが頑張ってマシンを修復してくれた。琢磨は数周遅れでレースに戻ることになったが、フィニッシュラインを越えるまで走り続け、貴重なデータを集めてくれた。左近はいいスタートを切って、最初のアクシデントもどうにか避けることができた。その後、第1コーナーでミスを犯し、スピンしてリタイアとなったのは経験不足が原因だが、彼があそこまで走り抜いたのは、彼にとってもチームにとっても非常に重要なことだった。今は、来週のモンツァでSA06の開発をさらに続けることを楽しみにしている」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)