2006年F1ハンガリーGP日曜日決勝レース後のコメント
2006年08月07日
ハンガリーGP3日目の決勝レース後のコメントです。佐藤琢磨がなんとかSA06を完走させるも、ギアボックスに問題があるようです。山本左近は、スタート直後の1コーナーでレースを終える結果となった。
スーパーアグリF1プレスリリースより。
2006年ハンガリーGP 日曜日 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA06-03)
14位 走行周回数:65 最速ラップタイム 1:30.957
山本左近 カーナンバー23 (SA06-04)
リタイア 走行周回数:0 最速ラップタイム 非計測
T-Car SA05-01
天気=雨 気温=18-21℃ コース路面温度=19-30℃
SUPER AGURI F1 TEAMにとっては、悪天候の厳しいレースコンディションに苦しめられた難しい一日だった。山本左近は残念ながらチームで2戦目となるレースを完走できなかったが、佐藤琢磨は充実したレースを戦い、SA06を完走させた。レースでは琢磨のマシンに数々のトラブルが発生し、スタートから苦しめられた一日だったが、彼の揺るぎない決意と類い稀なチームワークが14位でフィニッシュラインを越えることを可能にしたのだった。
佐藤琢磨
「今日は天候が悪かっただけではなく、ギヤボックスのトラブルも抱えていたので、厳しいレースとなったが、完走することができてハッピーだ。レース序盤は好調で、実際ミッドランドとの距離を広げることができ、これにはとても勇気づけられた。しかし、ピットストップの後にクラッチにトラブルが生じてほとんど運転できないような状態になって、一時はレースを完走できないのではないかと思った。幸い、コックピットからセットアップを変更して問題を解決することができたが、その後、ギヤボックスに問題が生じて、ひとつギヤを失ってしまったので、そこからはマシンのドライブが困難になった。ただ、何とか最後まで走り切り、レースを完走することができてうれしい。夏の休暇に入る前に、このデータを得ることがチームにとってはとても重要だったからね」
山本左近
「今週末はかなりいい滑り出しだったので、レースをグリッドからスタートすることを楽しみにしていた。ラインをよけて、まずまずのスタートを切ることができたが、第1コーナーで前の数台を抜こうとして、エンストしてしまい、そこでぼくのレースは終わってしまった。ぼくにとってはまた残念な結末になってしまったが、チームはここハンガリーでSA06をかなり向上させることができたと思う。その一方で、ホンダの優勝は素晴らしかった。ぼくたちのファミリーの一員である彼らにおめでとうと言いたい」
鈴木亜久里 チーム代表
「難しい天気の中での難しいレースだった。左近はいいスタートを切り、第1コーナーでオーバーテイクを試みたが、ブレーキのタイミングが遅れて、残念ながらエンジンストールさせてしまった。琢磨はいいレースを戦った。特にウエットタイヤで走ったオープニングラップはよかった。その後、クラッチのトラブルに苦しみ、マシンがとても運転しにくくなってしまった。それに追い打ちをかけるようにギヤボックスにも問題が発生したが、彼はどうにかプッシュし続けて、レースを完走してくれた。今日もチームは非常にいい仕事をしたと思う。ピットストップも素早かったし、トラブルも解決できた。そういう意味では、今回のレースに満足している」
(スーパーアグリ・フォーミュラワン プレスリリース)