2006年F1イタリアGP決勝
2006年09月11日
F1イタリアGP決勝は、フェラーリのミハエル・シューマッハーが制し今季6勝目・通算90勝目。2位にマクラーレンのキミ・ライコネン、3位にBMWザウバーのロバート・クビカが入った。そしてシューマッハーは優勝会見の席で、今シーズン限りでの引退を発表。
シューマッハーによるシューマッハーのためのイタリアGPとなったこのレース、今シーズン限りでの引退が噂されていただけに、最初から異様な雰囲気だった。
正直まだまだやれるとは思うがF1でトップに居続けるプレッシャーは、我々には想像できないほど大きなものなのでしょう。
中には若いドライバーにシートを譲るべきなのでは?と引退を歓迎する人もいると思いますが、去年アロンソが「シューマッハーが居る間にチャンピオンにならなければ意味が無い」と言っていた通り、倒すべき相手を乗り越えて得たものの方が価値があり認められやすいです。
このレースの始まる前、アロンソが不可解なペナルティで10番手スタートとなった。しかしこのおかげ?で、アロンソの根性を見せてもらえた。特に2回目のピット作業後、クビカとピットレーンでのサイドバイサイド。絶対に譲れないという気迫が感じられた。
これで3位に上がり、ポイントの被害が最小限に抑えられると思った矢先、まさかのエンジンブロー!これまで苦しいレースでも、確実にポイントを稼いできたアロンソだったがリタイアに終わった。
今回の準主役は、BMWザウバーのクビカだった。フリー走行と予選だけでなく決勝も速さがあった。アロンソにピットレーンで競り負けたが、デビュー3戦目にして3位表彰台はお見事。
その点、初優勝したマッサとバトンは、どちらもピットストップでアロンソに逆転されるところを見ると、まだまだなのかなぁって思ってしまう。バトンはオープニングラップでウェービングするほど、マシンの初期グリップが無かったようだが、何かしら根性を見せて欲しかった。
そして我らがスーパーアグリF1は、佐藤琢磨が油圧系トラブルでTカーに乗り換えピットスタート。レース途中に給油口の蓋が開きっぱなしとなるものの、粘りの走りで16位完走。山本左近も油圧系のトラブルで18周目にピットインしてそのままリタイアとなった。
今のSA06の最大の敵は、ミッドランドではなくハイドロリック系のシステムのようだ。ここをなんとか日本GPまでに解決して欲しい。
アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
5.793km×53周=306.720km
1 M.シューマッハー フェラーリ248F1 53周 1:14'51"975
2 K.ライコネン マクラーレンMP4-21・メルセデス 53周 8"046
3 R.クビカ BMWザウバーF1.06 53周 26"414
4 G.フィジケラ ルノーR26 53周 32"045
5 J.バトン ホンダRA106 53周 32"685
6 R.バリチェロ ホンダRA106 53周 42"409
7 J.トゥルーリ トヨタTF106B 53周 44"662
8 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1.06 53周 45"309
9 F.マッサ フェラーリ248F1 53周 45"955
10 M.ウエーバー ウイリアムズFW28・コスワース 53周 72"602
11 C.クリエン レッドブルRB2・フェラーリ 52周 1LAP
12 D.クルサード レッドブルRB2・フェラーリ 52周 1LAP
13 S.スピード トロロッソSTR01・コスワース 52周 1LAP
14 V.リウッツィ トロロッソSTR01・コスワース 52周 1LAP
15 R.シューマッハー トヨタTF106B 52周 1LAP
16 佐藤琢磨 スーパーアグリSA06B・ホンダ 51周 2LAP
17 C.アルバース ミッドランドM16・トヨタ 51周 2LAP
T.モンテイロ ミッドランドM16・トヨタ 44周 DNF
F.アロンソ ルノーR26 43周 DNF
P.デ・ラ・ロサ マクラーレンMP4-21・メルセデス 20周 DNF
山本左近 スーパーアグリSA06B・ホンダ 18周 DNF
N.ロズベルグ ウイリアムズFW28・コスワース 9周 DNF